
トヨタのクロスカントリー四躯であるランドクルーザー・プラドの初代70系と呼ばれるモデルは、もともとはランドクルーザーの派生車種として1990年から1996年にかけて販売されたモデルです。
最近では3000ccのディーゼルターボKZJ78Wの買取り相場が高騰中です。
元祖プラドである初代70系プラドはクロカン四駆として、日本でも今乗るととても格好良い車です。さて買取り相場高騰にはどんな秘密があるのでしょうか。じっくりご紹介しましょう。
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目次
伝説はLJ71型ランドクルーザーから始まった?
70プラドはもともと70系ランドクルーザーをベースにした車種で、当時乗用車のコンポーネントやシャーシを採用したモデルのことを本流の「ランドクルーザー70ヘビー系」に対して「ランドクルーザー70ライト系」などと呼ばれていたものに、1990年「プラド」というサブブランドを与えられたのが「プラド」の始まりです。型式はLJ71。

日本国内での70系プラドは、当初クロスカントリー用途として販売されていたため、3ドアのショートモデルしかなかったことや、70ヘビー系の強力なエンジンに対して、非力なハイラックスのエンジンしか与えられなかったためにそれほど人気車種とは言えませんでした。
しかし、1990年にセミロングホイールベースの4ドアの投入、電子制御燃料噴射装置を搭載したハイパワー化したエンジン、無骨なランドクルーザーのデザインからソフトな乗用車系のデザインに変更される大幅なフェイスリフトを受けると共に「ランドクルーザー・プラド」の名前を与えられたことから一気に人気車種となったのです。
こちらのプラドは、中古車市場からみると、流通台数も少なくてもはや旧車に近いですね。
輸出というよりもむしろ日本のコアなファン向けに需要があり高額査定の狙える車です。
70系プラドではロングボディ5Dの3000ccディーゼル8人乗りが最高値。
70系プラドは、ランドクルーザー譲りのラダーフレーム構造のシャーシを持っています。このシャーシはトラックなどの業務用の車に使われるもので、車が痛んでも、シャーシを取り替えれば、新品同様の状態に戻すことができるのが特徴です。
それに対して、乗用車のようなモノコックボディの場合にはボディがやれてしまうと、廃車にするしかないのです。
つまり、修理さえすればいつまでも乗ることができるという点が30年近く経過した現在でも人気車種であり続ける理由なのです。質実剛健、で壊れない、頑丈、修理も楽。そして8人乗り。まさに海外での人気はここにあります。
エンジンはやっぱりディーゼル!2400ccより3000ccがずば抜けて高い!
70系プラドに搭載されるエンジンは、NAのガソリンエンジンとディーゼルターボエンジンから選択することができましたが、なんといっても70系プラドに乗るのであればディーゼルエンジンを選択したいところ。特にアルミヘッドの3000ccターボの1KZ-TE型になった後期モデルに人気が集中しています。
2400ccの頃は、高速道路でトラックの後ろから追い抜きをかけると空気抵抗で追い抜き出来ないという笑えない事実もありましたが、3000ccになってその非力さは改善。3000ccディーゼルエンジンの強力なトルクは重いボディーを軽々と走らせ、燃料費も安くつきしかもエンジンの耐久性がガソリンエンジンとは比べ物にならないほど高いと好評でした。
しかし、「ディーゼル車規制条例」によって日本の関東圏や関西圏と富山県ではそのままでは乗ることができないのが残念なところです。買取り相場高騰の理由も日本からコンディションの良いKZJ78W型がなくなりつつあるためだという点にも納得です。
もはや稀少車、安売りは禁物です。
タンザニアやザンビア、モザンビーク等の国で高値で取引

70系プラドは、洗練された最新のSUVとは異なる無骨な雰囲気がとても良いという人が多いです。悪く言えばトラック的でもある70系プラドは国内にもファンが多い車です。最近ではこの武骨なクルマらしいデザインが人気で、改めて海外でも認知され、海外、特にタンザニアやザンビア、モザンビーク等の国で高値で取引されています。
今の車のように快適で速いわけではありませんが、70系プラドの独自の世界観は今の時代から見るととても魅力的に見えるものです。
もしも、70系プラドの売却をお考えなら、以下の記事もご参考ください。