旧型ジムニーの買取相場は?歴代モデルの特徴や変わらぬ人気の秘密を解説

1970年に登場した、スズキが製造・販売する「ジムニー」。軽四輪駆動車の代表的な車種として、50年以上にわたって多くの人たちに愛されてきたクルマです。それゆえ、旧型のジムニーにも愛好者は多くいます。

この記事では歴代ジムニーの特徴や、ジムニーの人気の秘密についてご紹介し、旧型ジムニーの買取相場などもご紹介します。

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スズキ ジムニーの歴史

ジムニーは、スズキが1970年から生産・販売している軽四輪駆動車です。高い悪路走破性や登坂性能を持っている本格的なクロカンSUVの軽自動車として、50年以上にわたってたくさんの人に親しまれてきました。

まずは、歴代のジムニーについて詳しくご紹介します。

 

初代

初代ジムニー(LJ10型)が誕生したのは1970年のことです。ホープ自動車の軽四輪駆動車「ホープスター・ON型4WD」の製造権をスズキが買い取って、独自の変更を加えたものがLJ10型ジムニーとなっています。ラダーフレームを採用し、前後リーフリジットのサスペンションを搭載。タイヤは16インチの大径のものが採用されました。駆動方式は副変速機のついたパートタイム4WDとなっており、このコンセプトは現代のジムニーにも受け継がれているものです。

また、エンジンは空冷2サイクルの直列2気筒エンジンとなっています。パワー自体は25PSでしたが、車体重量が600kgと軽く、高い悪路走破性を持っていたことから「アウトドアを楽しみたい」というユーザーから高い評価を受けました。

そして、1972年にはマイナーチェンジを行い、LJ20型への進化したジムニーは、エンジンを空冷2サイクルエンジンに変更し、中低速域でのトルクを向上させて35°の登板力を実現しました。ボディタイプにはバンタイプが加わり、フロントグリルに施された縦8本のラインなど、現代のジムニーにもつながる要素の多くがこの頃に確立されました。

続く、1976年には軽自動車規格の改正に適合した「ジムニー55(SJ10型)」にマイナーチェンジを実施。エンジンは539ccの水冷2サイクル・直列3気筒エンジンとなり、さらに最大トルクを高め(3.8kg・m→5.3kg・m)、登板力は39.7°まで高まりました。

翌年の1977年には、スズキ初の797cc水冷4サイクル直列4気筒エンジンを搭載した「ジムニー8(SJ20型)」にマイナーチェンジを行い、海外にも進出し高い評価を受けています。

 

2代目

ジムニーにとっての最初のフルモデルチェンジは1981年に行われました。1981年5月に登場したSJ30型ジムニーは、「Tough & Neat」のキャッチコピーを打ち出し、オフロード・オンロードの両立をアピールしましたフロントのフェンダーを短くし、シャープでボリューム感のあるスタイリングを実現し、全幅が100mm拡大されたことで車内空間も広くなっています。搭載されたエンジンは、28PSを発生する水冷2サイクル直列3気筒エンジンです。

2代目ジムニーは1982年には輸出モデルを国内販売した「ジムニー1000(SJ40型)」にマイナーチェンジしました。970ccの水冷4サイクル直列4気筒エンジンを搭載し、最高出力が52PSに向上。前後フェンダーとバンパーを拡大することで、マイナーチェンジ前よりもひと回り大きくなりました。

1986年にはターボ付き水冷4サイクルエンジンを搭載したJA71型が登場し、1987年にはインタークーラーを搭載したモデルが登場しました。排気量は543ccと小さめでしたが、ターボのおかげで高いダッシュ力を誇ります。そして1993年には初代「ジムニーシエラ」が登場し、1,545mmのワイドなボディに、70PSを発生する1,298cc水冷4サイクル直列4気筒エンジンを搭載したモデルで人気を博しました。

 

3代目

ジムニー(JB23型)へのフルモデルチェンジは、1998年に行われました。伝統のラダーフレームと前後のリジットアクスルサスペンションを継承しながら、スタイリングは空力も考慮されて丸みを帯びたものへと大きく変更されています。車体寸法も全長で100mm・全幅80mm・全高35mm拡大されたほか、ホイールベースも2,250mmに延長されました。そのことによって居住性が従来型よりも大幅に上がっていますなお、変速機は5速MTと4速ATが用意され、ボディは新開発された「軽量衝撃吸収ボディ」仕様になるなど、安全性も配慮されています。

ジムニーのモデルチェンジに伴って、ジムニーシエラも「ジムニーワイド」としてフルモデルチェンジしました。全幅を1,600mmまで拡大し、ワイドで迫力のあるスタイリングを誇っています。なお、2002年にはジムニーシエラに車名が戻されています。

 

4代目

ジムニーは2008年にJB64型にモデルチェンジし、4代目に進化を遂げました。3代目の丸みを帯びたデザインはジムニーらしい角張ったスタイリングに戻され、縦にスリットの入ったグリルの形状や丸型ヘッドランプ、独立ターンランプなどを採用して、ジムニーらしさが追求されています。また、ラダーフレーム、前後リジットアクスルサスペンション、機械式副変速機といったジムニーの伝統装備も継承されました。こちらもボンネット強度を高めるクラムシェル構造を採用して、衝突時の安全性を確保しています。

4代目にあたるこの車は、当初3,000台の月間目標販売台数に対し、15,000台を超える受注が殺到して納車待ちが発生するほどの人気車種となりました。2018年にはグッドデザイン金賞を受賞し、さらに2019年には日本車で初となる「2019ワールドアーバンカーオブザイヤー」も受賞世界的にも評価が高いモデルとなっています。

機能的な特徴としては、左右輪のどちらかが空転したときに電子制御で駆動力をコントロールし、空転した車輪にブレーキを作動させる「ブレーキLSDトラクションコントロール」や、急な下り坂でブレーキを自動制御する「ヒルディセントコントロール」などの先進技術に加え、「デュアルセンサーブレーキサポート」などの安全技術によって、ドライバーの安全なドライビングを実現している点が挙げられます。

 

 

旧型ジムニーの特徴

現在は4代目のジムニーが人気ですが、人気が高すぎることもあり、納車待ちが発生している状態です。そのため、できるだけ早くジムニーに乗るために中古車として3代目のジムニーを購入する人も多くいるようです。ここからは、そんな3代目ジムニーの特徴についてご紹介します。

新型モデルについては、こちらの記事で詳しく解説しています。気になる方は併せてご覧ください。
【新型ジムニーの買取相場】特徴や高額査定が狙えるケースまでご紹介

 

エクステリアのデザイン

新型ジムニーはスクエア形状の角張ったフォルムを採用している一方、旧型の3代目ジムニーのエクステリアデザインは、全体的に丸みを帯びているのが特徴です。傾斜したフロントガラスや、全体的に滑らかなフォルムを採用することで空力特性が高まり、オンロードで快適に走行できるものとなっています。

また、ジムニーの伝統的な5スロットグリルは3代目も採用しています。一般的にSUVは丸みを帯びたフォルムへとシフトしている傾向が見られますが、3代目ジムニーもこれに追随し、多目的に使える現代的なSUVに仕上げられています。

ちなみに、3代目と4代目の車幅はほぼ同じですが、3代目の方はフェンダーの角が丸く、ルーフにかけて少し絞り込まれたような上から見ると台形のような形をしているのが特徴です。4代目に比べると、ややコンパクトでスポーティーなイメージが感じられるでしょう。

 

内装のデザイン

3代目ジムニーの内装も、これまでのジムニーと違った一般的な乗用車のような柔らかい印象のインテリアに変わりました。細く立ったAピラーや、高いヒップポイント、傾斜が少なく広いフロントガラスなどによって、視界の良いオフローダーとしての特性は残しながら、乗用車のような落ち着いた雰囲気を持っています

シートは適度に柔らかく厚みもあるクッションで、長時間運転するときも疲れにくいようになっています。また、最低地上高は200mmと低いため、ドアを開けてもサイドシルが低く、段差が少ないため、乗り降りがしやすいように工夫されています。

なお、2WD(二輪駆動)から4WD(四輪駆動)へと切り替える副変速機はボタン操作が可能です。

 

走行性能

3代目ジムニーに搭載されているK6A型直列3気筒ターボエンジンは、ドライバーの操作に対して穏やかでありながらリニアに反応し、オフロードを低速で走行してもスリップしにくいようになっています。

また、アクセルはワイヤー式を採用し、アクセルを踏み込んでから加速が始まるまでのタイムラグが少なく、ドライバーの操作にリンクしたアクセル制御ができるようになっています。電子デバイスの介入がない分、繊細なアクセルコントロールができるため、オフロード走行を楽しみたいという方には最適といえるでしょう舗装路でもとても扱いやすくなっています。

 

安全装備

旧型である3代目のジムニーは、基本設計が1998年となっています。エアバッグ・ABS程度の安全装備はついていますが、もしものときに安心な先進的な安全装備は搭載していません。ある程度運転に自信があり、先進的な安全装備がなくても問題ないという方は、3代目のジムニーでもまったく問題なく扱えるでしょう

 

積載量

3代目ジムニーの後部座席は、ホイールアーチの上部分をアームレストとして快適性の向上を図っていますが、シートサイズも小さく、やや狭さを感じるかもしれません。また、5:5分割の座席を左右とも起こした状態では荷室も狭く、あまり多くの荷物を積むことはできないでしょう。座席を倒した状態でも荷室フロアに対して傾斜や段差が大きいため、あまり荷室空間は広くならないところが難点です。

バックドアは横開きとなっているため、荷物の出し入れ自体はしやすくなっています。

 

 

新型ジムニーと旧型ジムニーどちらが人気?

新型(4代目)ジムニーと旧型(3代目)ジムニーではどちらが人気なのでしょうか。

4代目ジムニーは、ジムニーらしいスクエアな形状のボディと電子制御式アクセルを搭載し、後部座席や荷室の広さなど、新型のほうが優れる部分は多いです。

しかし、旧型ジムニーではワイヤー式アクセルを使用したダイレクト感のある操縦感覚で、本格的なオフロード走行をしたときの楽しさに優れています。先進の安全技術が搭載されていない分、操作がシンプルである点も旧型ジムニーの利点といえるところです。電子制御によるアシストを不要と考える方や、スイッチ類の細かな操作を面倒だと感じる方には、旧型ジムニーが向いているでしょう

また、現在は旧型ジムニーの中古車市場の在庫も豊富にあるため、新型ジムニーの納車が待てない、できるだけ早くジムニーに乗りたいという方にもおすすめです。

 

旧型ジムニーの買取相場は?

旧型ジムニーの買取相場は、3代目のジムニーの末期モデルの場合でXGグレードが約66万円、XCグレードが約68万円、ランドベンチャーグレードが約98万円となっています。

2014年8月に改良を行った3代目末期のジムニーは、特別仕様車「ランドベンチャー」を設定されており、標準的なグレードである「XG」「XC」の残価率は4割前後、「ランドベンチャー」の残価率は5割程度になっています。もう少し視野を広げて、年式の古い3代目ジムニーに目を向けると、7年落ちでおおよそ70万円~80万円、12年落ちで45万円~60万円が相場価格となります。

年式の古いジムニーはより安い価格で手に入りますが、同時に故障のリスクも高まるため、予算を考慮しながら適切な年式のものを購入するようにしましょう。

 

ジムニーの買取実績豊富!「ハッピーカーズ」

ハッピーカーズは、迅速で丁寧な査定で多くのお客様にご愛顧いただいています。そんなハッピーカーズはジムニーの買取実績も豊富です。ここからはハッピーカーズのご紹介と、ハッピーカーズでのジムニーの買取についてご説明します。

 

ハッピーカーズとは?

ハッピーカーズは、「クルマを通じて、ハッピーカーズに関わる人すべてをハッピーに」という理念のもと運営している、地域密着型の自動車買取専門業者です。徹底的に売り手の利益を追求し、地域に貢献しています。

中古車は同じ車種・同じ年式でもまったく同じ条件の個体は存在しないことから、コンディションの違いを明確にする必要があり、売り手・買い手の立場はまだまだ対等とはいえないのが現状です。だからこそ、ハッピーカーズでは査定をするときに提示価格の理由をできるだけオープンにしたうえでお客さまに説明しています単に「高く買い取ります」というだけでなく、適正な査定の上で最もふさわしい最適価格を提示することを心がけています。

 

ジムニーの買取事例

ハッピーカーズにおいては、ジムニーの買取事例も数多くあります。ノーマルのジムニーはもちろん、リフトアップしたジムニーも適正な価格で買い取っています。

3代目ジムニーは根強いファンがいることから相場があまり下がっておらず、モデルチェンジをしたことによって逆に相場が上がる可能性も秘めているクルマですハッピーカーズではその旨もきちんとお客さまに説明をし、売り手と買い手の対等な関係を約束しています。

なお、査定にかかる時間は10分程度です。お客さまを長く待たせることなく、ベストプライスを提示します。その他にも、板金修理が必要なクルマや、事故車、動かないクルマも相談を承っています。

ハッピーカーズの詳細はこちら!

 

まとめ

今回は旧型ジムニーの買取相場をテーマに、性能や歴代モデルの詳細についてご紹介しました。

人気の高いジムニーですが、ハッピーカーズでは適正な価格で買取を行っています。今お悩みの方はぜひハッピーカーズにご相談ください。

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